第3回 次にくるマンガ大賞 Web部門に入賞した亜獣譚あじゅうたんがオモシロイ❗

 
是非、多くの方に読んで頂きたいので紹介したいと思います。

 
『亜獣譚』がどんなマンガかというのを公式のあらすじから引用すると

亜獣譚:あらすじ
その愛には獣の臭いが染み付いていた—— 男の名はアキミア。 職業、害獣駆除兵。 女の名はソウ。 職業、衛生兵。 獣を喰らう男と愛を知る女、 この二人の出会いの先にあるは安寧か破滅か…。 鬼才・江野スミが描く新境地、ハードアクションファンタジー開幕!

裏サンデーより引用

こんな感じになっています(^^;

 
もっと俗っぽくいうとメンヘラマッチョとグロとエッチな作品です❗

亜獣譚はどんな作品か? ネタバレ込みで紹介

『亜獣譚』を既刊6巻までで解説すると、
大きく3章で区切ることができると思います。

第1章:テーマは特殊性癖

アキミアにめっちゃ縛られるホシ・ソウも目の保養として楽しめますが、
物語の設定上の”獣”と人間との間での関係性が重要なポイントになっています。

 
冒頭でアキミアが害獣を追い詰めるシーンから『亜獣譚』は始まります。

 
害獣に止めを刺すすんでのところで、
何者かに邪魔をされ、
アキミアは害獣に空高くから落とされてしまいます。

落下しながら作品タイトルが入ってくるあたり、
長編映画の幕開けみたいな感じでカッコイイですよね!

 
音楽まで聞こえてきそうです♪

 
愛と暴力の大作を予感させる序章の始まりといった感じです。

 
ホシ・チルに性的な虐待を繰り返す教官のハラセ。

 
人間の世界よりも害獣との共存に惹かれるホシ・チル。

 
エッチな描写も結構生々しく描かれています。

 
苦手な人には苦手な濃いめの絵のタッチかと思いますが、
個人的には迫るものを感じてスゴくアリです♪

第2章:亜獣譚の世界観が明らかに

個人的にはこの章で一気に『亜獣譚』の虜になりました!

 
アンドロイドの国”エドゥル”という国の設定で、
メンヘラマッチョ・グロ・エッチという属性に更にSF要素まで加わったのです!

 
第1章までの舞台は”ノピン”という国で、
そこで主人公のアキミア・ツキヒコやホシ・ソウ、ホシ・チルの物語が始まりました。

 
第2章では害獣病の元となる国”シュペイ”が描かれ、
ノピンは戦争でシュペイに敗れていたことが明らかになります。

 
また”害獣病”や”ヴィエドゴニャ”といった、
アキミア達の運命を翻弄する病は、
シュペイの生物兵器による被害であったという設定も明らかになります。

シュペイの国土の広さが伺えますね。

 
シュペイ人は鳥類人間として描かれ、
パッと見恐竜のような外観をしていたりします。

 
また、この地図内には出ていなさそうですが、
アンドロイドの国エドゥルがあります。

 
アンドロイドの見た目はまんま人間そのもので、
テクノロジーの進歩具合は、
ノピンは現実の日本と同程度かと思いますが、
エドゥルはかなり先を行っている設定になっています。

 
各国の特徴や目的は別項にて紹介します。

第3章:大義が薄れていくアキミア

害獣の駆除や、
大統領からの特別な命令で動いていた仕事に対し、
アキミアは疑念を感じるようになり始めます。

 
3章としてはアキミアがエドゥルから帰国したあたりからと捉えて良いでしょう。

 
物語の舞台はノピンの官邸内が中心になってきます。

 
ヒロインのホシ・ソウもこれまでになく物語に巻き込まれていきます。

 
これまでも怪しい雰囲気を醸していた大統領も、
いよいよ本領発揮といったところです。

 
大統領はネコのマスクを被っているという設定もいいですよね。

 
胡散臭さが増して。

 
薄れていく大義の中で今後アキミアがどんな行動を取っていくのかが見どころです。

 
江野スミ先生のツイッターでは8巻で完結を明言されていて、
2019.10.18には7巻が発売されます。

 
おそらく連載中のマンガワンでは最終章といえるところに差し掛かっていると思います。

 
ここのところ最高潮に盛り上がっているので、
是非未読の方には追いかけながら読んで頂きたいです❗

異種間でも心を繋ぐことができるかを問う物語!!

亜獣譚にはを持つ存在として、
人 鳥類人間 アンドロイド 害獣
の4種が存在しています。

 
ホシ・チルは害獣と。

 
アキミアは人(ホシ・ソウ)やアンドロイドと。

 
ある生物学者は鳥類人間と。

 
それぞれ心を通わそうとしたり、
思うように通じなかったりします。

 
特に感慨深いのが、
”不気味の谷”を超えた技術をもつエドゥル国のアンドロイド。

 
少年時代のアキミアにとって一番大事だった人が、
エドゥルでアンドロイドとして生きていた。

 
アキミアの中ではロボットではなく、
人間として思わずにいられない。

 
一方で、
なにかシステムのバグ等で急に外見が虫のような姿に変わってしまっても、
これまでのように思っていられるのか。

この投げかけは読者も思わず考え込んでしまうはず。

名著『ホモデウス』を思わせる世界観

エドゥル国編を読んでいる時に、
ユヴァル・ノア・ハラリ先生の『ホモデウス』をしきりに思い出していました。

人の心の弱いところに着実に刺してくるモデルですよね。

 
ここで『ホモデウス』で書かれていることざっくりと。

 

  • これまでの人類の”敵” ⇒ 疫病・飢饉・戦争
  •  

  • 疫病・飢饉・戦争を克服した人類の向かう先 ⇒ 不老・不死・永遠の幸せ
  • 人類は神へとアップデートされていく最中であると、
    ざっくりですが『ホモデウス』には書かれています。

     
    神となった人間は、
    まだ神となっていない人間をどのように扱うのであろうか。

     
    『ホモデウス』で提示している未来は、
    明るく受け止められるものではありませんでした。

    エドゥルの世界観はまさに『ホモデウス』でも提唱されているような未来観であり、
    SF要素でありながらもわりと近い未来に直面する問題を孕んでいる思いました。

     
    神と人とで、
    あるいは異種間同士で、
    心を通わすことができるのか、
    そんな問を考えさせてくれるのが亜獣譚の面白さの一つでもあります。

    亜獣譚の世界観を理解するのに必須なキーワード

    亜獣譚は世界観の設定に拘りがあるので、
    専門のキーワードを覚えておくと物語もスッと頭に入ってくると思います。

    害獣病

    発症すると体が「害獣」と呼ばれる異形の獣と化していく不治の病。主に感染者との性交渉と妊娠による母子感染で感染し、母子感染の場合は通常より重篤な(既に害獣病が進行している)状態で生まれる。治療法は確立されていないが発症を抑制する薬は開発されており、それを服用することで害獣化を防ぐことができる。感染者は去勢手術を受けることが法で定められているが、感染していることを秘匿し、手術を受けずに生活している者もいる。

    ウィキペディアより引用

    ヴィエドゴニャ

    害獣病の菌に耐性を持つ人間。害獣病に感染した母親から人間の姿で産まれ、生きている間は害獣病を発症しないが死ぬと害獣になる。通常の害獣病患者と同様、去勢が義務付けられている。

    ウィキペディアより引用

    ノピン

    現実の日本に近い国。

     
    シュペイとの戦争の敗戦のきっかけになった生物兵器の影響で、
    害獣病によって国力が低下し、
    子供の数も激減した。

     
    現大統領ツユボネはシュペイから戦災復興資金を受け、
    それを元に国内国外の孤児をノピンの子として育て、
    国力回復に努める。

     
    ノピンの森はバイオ燃料の資源にもなっている。

    シュペイ

    人間たちを鳥類人間へと変貌させたい目的をもっている。

     
    鳥類人間は人間よりも体はだいぶ大きい。

     
    100年で国土は100倍に。

     
    現大統領のラビンナックは食人の嗜好がある。

    エドゥル

    ノピンの害獣とバイオ燃料を狙っている。

     
    目的は強い国を作るための多様性のために。

     
    人間の人工は1000人程度とかなり少ない。

     
    しかし、
    アンドロイドやAIの技術力はノピンの遥か先にある。

     
    既刊6巻では理想郷のような国として描かれています。

    とはいえ、
    完璧な国など存在しえないと思ってしまうのも仕方がないことで、
    ツユボネ大統領も思案しています。

    「エドゥルに住むデメリット…」

    是非江野スミ先生には、
    完結までにはただの理想の国としてだけでなく、
    エドゥルのネガティブな面も描いて欲しいものです。

    こんなに面白いのに8巻で完結してしまう・・・

    上述したとおり、
    『亜獣譚』は8巻で完結するようです…

     
    個人的にはもう少し長く楽しみたい気持ちがあります。

     
    連載中のマンガワンでは毎回毎回続きが気になって仕方がない位に盛り上がっています❗

     
    2019.10.18には7巻が発売予定。

     
    長くても1年は連載は続かない感じですかね…

     
    アキミアとホシ・ソウの愛の行方、
    ツユボネの思惑はどうなるのか、
    エドゥルという国家の行く末、
    森へ入ったホシ・チルのその後。

     
    気になるところが多すぎますが、
    最後まで楽しませて頂きたいと思います❗

    画像はすべて江野スミ先生/亜獣譚より引用させて頂きました

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