岩切鉄平はちょっぴり(かなり)ドジで、ドーナツが好きなフツーの高校1年生。
しかしある朝、謎のツインテ女子の尻に敷かれたことで、とんでもないことに巻き込まれる…!!
風に舞い跳ねるJK、空前絶後のジャンプ・キック・バトルが始まる!
裏サンデー 作品紹介ページより引用
第16話あらすじ
第13話にてさらわれてしまった舞羽が目を覚まし、
”エキゼル・コーポレーション”の代表の前に連れ出される。
代表は舞羽を仲間として歓迎する。
歓迎の雰囲気の中、
任務に失敗した白崎が代表の前に連れてこられた。
任務に失敗した白崎には再研修が課せられることになった。
代表が異端審問官であることを知った舞羽は激昂し代表に襲いかかるも、
サトウに背後から攻撃され気を失ってしまう。
サトウは舞羽を部下にすべく連れ去った。
第16話 感想:ブラック企業の描写が素晴らしい!
十九島信先生のことは現在連載中の「男殺しの音頃さん」で知ったのだが、
ちょっと社会風刺が利いていて面白く読んでいる。
その十九島信先生の前回作がこの「放課後の異端者(グノーシス) 」だ。
紹介文には
”ちょっとHなJKバトル!”とある。
概ねそのとおりの内容だったので、
作品自体の好みで言えば音頃さんだが、
この第16話に関して言えば、
ブラック企業をネタにしておりとても楽しめた。
一緒に最高の自分を目指しましょう!!
成長という宗教に洗脳された人たちの姿を巧く描けていると思う。
もちろん成長は大事だけど、
成長の押しつけを組織で行ってしまうと、
だいぶブラック企業の匂いが香ばしい。
ブラック企業でなかったとしても、
マルチビジネスやネズミ講の集いでよく聞こえてきそうなフレーズだ。
最高の自分を実現させるんです!
ナチュラルに成長や自己実現を押し付けてくる狂気の集団。
十九島信先生は過去にこういった集いや、
ノルマの厳しい営業会社や、
それこそブラック企業に勤めていたことがあるのだろうか。
そう思われるくらい滑稽さが生々しく描かれている。
自分を高めたいのです!
建前でこういうアピールをする必要があるのもブラック企業の特徴だ。
こういうアピールがないと周囲からの風当たりがきつくなるというもの。
(あいつはやる気がない)
と思われてしまうのだ。
放課後の異端者(グノーシス) は完結しており、
マンガワンで無料で読むことができる。
音頃さんの社会風刺のような作品性が好きな方には、
「放課後の異端者(グノーシス)」の16話は楽しんで読めると思う。