マンガワンにて毎週土曜日に連載中の『男殺しの音頃さん』の単行本が2019.9.12に発売されました。
第1巻には第1男〜9男が収録されています。
目次
『男殺しの音頃さん』ってどんなマンガ?
公式のあらすじには以下のようにあります。
立花一平(たちばないっぺい)は高校生。そして、童貞…!
ある日、彼の通う高校に転校してきた、容姿端麗!頭脳明晰!運動力抜群!の完璧女子・音頃綺羅(おところきら)さん。
だが彼女には、大きな”ヒミツ”があった…!
令和はウーマン・リブの時代!真の女男平等ハーレムファンタジー!!
これだけだとちょっとこのマンガの魅力が伝わりづらいので、
もう少し具体的に見ていきたいと思います。
ヒロイン・音頃綺羅の目的は、
女男が平等かつ平和に暮らす、理想の社会の実現です。のはずなのですが、
基本的にはこのマンガはギャグマンガです❗
ストーリーを追うよりも旬な時事ネタを楽しむマンガ!
第1巻ではそこまで旬な時事ネタは扱っていませんが、
連載中のマンガワンでは時事ネタ投入のテンポがどんどん上がってきています。
常磐道のあおり運転が話題になっていた頃は、
その翌週にはネタにして掲載していました。
ウェブマンガならではのスピード感かもしれませんね。
第1巻では目につくのは
といったあたりでしょうか。
パロディネタも満載
時事ネタも楽しみですが、
毎週のパロディネタもすごく楽しみです。
個人的に特に気に入ったのは唐突に『孤独のグルメ』を放り込んできた回ですね。
第4男 ラーメン屋さん より引用
パロディ元は多岐に渡るので、
どのネタに反応するかは世代によって異なってきそうですね。
他には各種ハラスメント行為に対して、
「ハラれらたハリ返すわよ!」と勢いだけで意味が伝わるこの謎のセリフもツボでした。
パロディ元は本当に多岐に渡っていて、
などなど。
このあたりの答え合わせをマンガワンのコメント欄で確認するのも楽しみの一つだったりします。
ツイッターにはパクられ元が公認を出しているかのような投稿もありました。
https://twitter.com/TokushimaShin/status/1170002478361800704
微笑ましいですね。
『男殺しの音頃さん』をオススメできない人
基本的にはギャグマンガなので自分はそこまで気にならないのですが、
見方によってはセンシティブだったりもします。
フェミニストの立場を取ったフリをしながら、
フェミニストをネタにしているようにもとれてしまうからです。
セクハラとかフェミニストという言葉に対して、
自分なりに意見が確立されている人は読んで不快になる可能性はありそうですね。
そういう人にはオススメはできない作品です。
『男殺しの音頃さん』の今後の楽しみなところ
内容がデリケートな題材を扱っているだけに、
もっと振り切ったポジションとることで、
炎上することでアンチもファンも、
両方を増やすことができるのではないかと密かに期待しているところもあります。
とはいえ、
十九島 信先生が自らこんな自虐ネタを放り込んでいました。
コンビニに対してなど付度しません!
この漫画がコンビニに置かれるほど刷られることは無いからです!!」
マンガワン:コミックPR回より引用
渾身の自虐ネタですね❗
他人作品をパクるだけではなく、
自らの作品もネタにしてしまえる十九島信先生の勢いには脱帽です。
ということで、
十九島信先生ご自身もあまり多くの人に読まれることは見込んでいいなさそうですね。
ストーリー的なところの今後の楽しみでいえば、
音頃綺羅の所属している『陽女党』がどう見ても正義の組織ではないですからね。
書記長とかモロに危険思想を持ちつつ、
若い党員を洗脳していそうです。
いつか『陽女党』と音頃綺羅が決別するときが来るのでしょうか!?