富士山が噴火して以来、日本の、そしてこの街の夜が一変した――
火山灰をかぶった一部の人間達は驚異的な力を誇る闘争型ヴァンパイアとなり血で血を洗う殺し合いを開始!トップに立った者は全世界を支配するルールの中で、落ちぶれた令嬢が這い上がる!!表現コードギリギリの筆致で描く閲覧注意のダークホラーバトル、開幕!!!!!!
裏サンデー作品紹介ページより引用
目次
主要人物



3巻:あらすじ・ネタバレ
20話から29話まで収録。
2巻のに関してはコチラ ↓
ドミノが不在の間、
京児が佐神を鍛えることに。
その中で佐神の弱点が見えてきた。
1,戦闘に気持ちが切り替わるスイッチがない
2,ウソをつけない
3,戦いにおける自分の能力の理解が甘い
一方で佐神の強みも見えてきた。
”感情はよく揺らぐが、ものを見る目は一切影響されない”大学内で敵側のヴァンパイアが京児に接触をはかってきた。
加納クレタという女のヴァンパイだ。
京児を仲間に引き込むように指示されてきた。
弟の死に何も感じない京児の態度に嫌悪感をあらわにし、
結局京児とは敵対することに。
加納クレタにはマルタという妹がおり、
マルタは佐神と接触があった。
結局お互いに理解することができず、
佐神、京児と加納クレタ、マルタは戦うことになってしまった。
戦う中で佐神は能力に開花し、
翼のようなものが生えてきた。
加納クレタとマルタを撃破するところまでが3巻。
3巻:考察
加納クレタ・マルタの元ネタは村上春樹
村上春樹の小説に『ねじまき鳥クロニクル』という作品があり、
その小説のなかで加納クレタ・マルタという姉妹が出てくる。
名前の由来はギリシャにある島からとっていて、
小説の中でも不遇な環境を過ごしてきた姉妹として描かれている。
作者のバコハジメ先生は村上春樹の小説から着想を得たのかなと思いました。
佐神の能力は飛行!?
佐神が以前倒したヴァンパイに生えていた翼と似たような翼が佐神にも生えてきた。
飛行能力が佐神の能力になるのか!?
それとも、
倒した相手の能力を限定的に再生することができる能力で、
状況に応じて必要な能力を再生できるとかなのだろうか。
3巻:感想 名言と名言と思わせる演出が秀逸
2巻の16話から内容がグッと濃くなった気がしていましたが、
この3巻では個人的にも刺さる名言がたくさんでてきました。
理解とは、言葉じゃなくて気づきの積み重ね
バコハジメ先生/血と灰の女王より引用
油断しているといつの間にか名言が飛び出してくるので、
集中して読まないといけませんね(^^;
”言葉じゃなくて気づきの積み重ね”は言い換えると、
”察する”とか”洞察”とも近い意味合いかもと思いました。
他人を理解する上で、
もちろん言葉は大事だけども、
言葉ではなんとでも言えてしまうのも一理あるので、
気づきの積み重ねこそがその人の理解に一番近づけるのかと。
理性とは人間らしい心のこと
バコハジメ先生/血と灰の女王より引用
これまた名言だなと思いました。
単に落ち着いていることだけを言うのではなく、
感情面も含めて人を人たらしめるのが理性だと。
言葉の理解の深みがバコハジメ先生はすごいなと思いました。
ただストーリーを追いかけるだけの楽しみではなく、
普段何気なく使っている言葉を別の角度から解釈が入るので、
言葉を味わう楽しみも本作の魅力かと思います。
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